在宅研究者

5月よりパーダーボルン大学に所属をして「在宅研究者」を始めています。在宅研究者は、聞きなれない言葉かもしれません。働き方にはいろいろとあっても良いはず、そして何かの枠にとらわれて働く必要はないと思ってのスタートです。

専門分野は、計算物性物理学。たまたま選んだ専門ではあるが、家族を持ってみると「育児と仕事の両立」という意味では良い研究分野。インターネットを介して計算を行い、大学のサーバーを経由してPDF化されている専門文献を調べ、あとは時々同僚と議論を行い、ターゲットを絞って研究会や学会に参加をすれば仕事は全うできる。時間が割とフレキシブルに使える。そして、この分野で在宅研究者をすることも可能で、議論を電子メールなどに頼れば良い。

ただし、誰でも在宅研究者ができるわけでもないとは思う。研究者としてのある程度の経験が必要である。誰かの指導を必要とされない単著論文が一人で書ける研究レベルと事務能力が必要だと思ったりもする。学生として、ポスドクとして一通り研究の世界を知った上で、家庭を持って時間を自由に使いたいという形での在宅研究者へ。国の女性研究者への支援政策にモノ申したいところもありますが、そこはまた別の機会に。

なぜ、在宅研究者をしているかというと、私がパーダーボルンではなく、パーダーボルンとは離れたテューリンゲン州のワイマールに住んでいるからである。以前はイエナ大学の所属。家族が住んでいる場所と異なる場所でプロジェクトが継続されることになり移籍を決めた。写真はワイマールの風景。blog_upb_270816

パーダーボルンもワイマールも両方とも素敵な街です。

ブログ開始

WordPressについて調べていたら、職場の大学のBlogのページを見つけました。大学のアカウントがあれば登録ができるという仕組みなので、パーダーボルン大学に雇われている間、何かを書いていこうかと思います。テーマは未定。但し、研究優先。写真は、パーダーボルンのPaderquelle。

IMG_9412